小沢一郎と日本の国際貢献④
前回わたしは、日本人の太平戦争での負けっぷりは見事で美しい、これこそ大和魂、大和心と書いたのですが、そのことは日本の戦争を美化したいがためでは当然ありません。日本人が長年培ってきた《国に忠、親に孝》というような儒教観、宣長のいう「もののあはれ」に象徴されるような日本古来の自然観、死生観、美意識。こういう日本人の持つ類い希な素晴らしい精神性というのは、心の奥底に宿しておくものなんです。そして、人間の本当の幸せ、社会の本当の幸せ、現在でいうなら、平和国家、非軍事国家としての日本の国際貢献がどうあるかを突き詰めて考えるための「日本人の教養」として生かすものなんです。決して、最後の一人まで戦うというような、無茶苦茶な国家主義に利用されるためのものではないのです。しかし、日中戦争から太平洋戦争へと向かう日本の国家は、あきらかに狂信国家へと変質し、その結果としての膨大な犠牲は無惨なものだといわざるおえないのです。特攻隊で散っていった若者、焼夷弾で焼き殺された何十万もの人々を美しい死だとは間違ってもいえないのです。
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