« 2009年11月 | トップページ | 2016年2月 »

2010年2月

泣く男

フィギュアスケートの織田信成選手がおいおい泣いていました。それもテレビの前で、小さな子供が泣くようにおいおい泣いていました。小学校6年生の娘にいわせると、6年生の男子でも、先生に叱られたり、女の子と口喧嘩したくらいで泣く子がいるそうです。わたしのような、選挙には行かない、神様には手を合わせない、法を法とも思わないような人間が、国を憂うのもおかしな話しですが、日本は戦争になったら負けますね。こんなことで男が泣くような国は、対等な戦力なら間違いなく負けますね。わたしも、そう勇ましい人間ではありませんが、ともかく、男は敵が来れば、女や子供や家庭を守るために戦わなければならんでしょう。自分の故郷の平和を守るために戦わなければならんでしょう。だから、先ず、『男は泣くな』といわれるわけです。『女みたいにめそめそするな』といわれるわけです。男女平等なんて関係ありません。それが、少なくとも男子教育の基本ではないですか。そうわたしは思いますが、今の日本の教育は違うのですね。もはや日本にそんなことが起きるなんて、まったく今の親たちは夢にも思っていないのですね。織田信成選手がおいおい泣くのを見て確信しました。だからこそ、日本は絶対に戦争をしてはいかん。アングロサクソンのように、戦って平和を勝ち取るなんて思想を持ってはいかんのです。海外へ日本の若者を派兵するなんて絶対にあってはいかんのです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

朝青龍の品格

わたしは、政治家であろうが、相撲の横綱であろうが、社会の手本になるような人格者でなければならないとは思わないし、マスコミや世間が品格や正義を掲げて、辞めろだの責任を取れなどと、わあわあと個人を攻撃するというのは決してよいことだとは思いません。朝青龍の引退は、実際は品行不良のかどで強引に辞めさせられたわけですが、そもそも相撲は、土俗的な庶民の娯楽、見せ物であって、なにも日本人の美徳を代表などしていません。力士に品格など求めるようになったのは最近のことです。相撲を日本の国技といい、日本人の営みの内に正統に位置づけたいのなら、土俵のあの白い俵の内は、乱暴で残酷な荒ぶる神の宿る場所であり、力士は荒ぶる神の化身となって民衆を熱狂させる。それが相撲の本来の伝統的姿であって、相撲という世界は品格とか権力とは対極にある民衆の怨念の渦巻く世界です。そういう意味で朝青龍は、まさに荒ぶる横綱として立派に相撲の伝統を担っていたではないですか。それをたかだかシナリオライター如きが、たかだかマンガ家如きが、荒ぶる神に向かって「私は横綱とは認めません」なんて勘違いも甚だしいのです。わたしは、なにも横綱であればなにをしても許されると言っているのではありません。朝青龍を荒ぶる神に祭り上げずとも、これまで朝青龍が非難されてきたことも、今回の一般人とのいざこざも、一人の人間をその人のその人たらしめているものを奪い葬るまでの断罪を受けることであろうかと思うし、誰にそんな権利があるのかと思います。わたしは、小沢一郎にしても、その秘書たちにしても、手錠をかけ、逮捕し、一刀両断に断罪されなければならない人たちなのかと思います。彼らは、自らの仕事を一生懸命全うしようと生きている人たちであるし、その仕事を離れれば、われわれと同じ一人の市民であって、決して極悪人ではない。長く日本人の道徳の規範となった儒教には中庸という言葉があります。何ごとも一方に偏るとうまく行かないということがあります。日本人で最も品格があったと思われる聖徳太子は「和を以て尊しとなす」と言っている。その聖徳太子が信仰した仏教では「一文(いちもん)不知ノ愚とんの身ニナシテ」と、人の品格を語る前に己の姿を見ろと教えております。要は、物事は一方から見るのではなく、多角的に注意深く心を働かせ、己を省みて、人に対して寛容に慈悲深くあらねばならんということです。わたしは、先に書いたように、何でも許されるということが言いたいのではありません。朝青龍の素行にしても、小沢一郎のお金の問題にしても決して褒められることではない。しかし、そのことよりも、今の社会が、マスコミも世間も、こぞって品格だの正義だの振りかざすことのほうが、よほど気をつけたほうがいいし、そういう傾向が強くなる社会というのは、不況や政治腐敗などへの不満が背景となって起こった二・二六事件前後の社会状況と似ていないとは必ずしもいえないでしょう。

最近、山本空外の「無二的人間」を読みました。無二的人間とは、簡単にいえば、他人を生かして、自分を生かすということです。断罪して切り捨てるのではなく、朝青龍も小沢一郎も生かす。生かして社会のために役立たせる。そういう道というのは、紛争のない、諍いのない、穏やかな社会への道筋ではないか。そんなことが書いてある本です。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2009年11月 | トップページ | 2016年2月 »